温泉のピーリング・軟化作用

Aピーリング・軟化作用
日本にある多くの温泉は、 p H7・5?8・5の弱アルカリ性。お湯につかると肌がスベスベになるため、通称「美肌の湯」ともいわれています。弱アルカリ性は、皮脂などのたんぱく質と結合して溶かす性質があるため、余分な皮脂や汚れ、古い角質や雑菌などを取り除く効果があるのです。石けんは弱アルカリ性です。また、アルカリ性は皮膚の角質層を軟化し、分泌物を乳化(水と油など、本来混ざり合わないものどうしが混ざること)する作用があるため、肌を滑らかにする作用もあります。こうした性質によつて、弱アルカリ性の温泉に入ると、肌表面が一皮むけたようにツルツルになり、角質がしなやかになるのです。いわばナチュラルなピーリング作用といえます。牛乳やスキムミルクも弱アルカリ性食品のため、肌に塗布すれば古い角質や皮脂を落とし、肌の柔軟性を高めてツルツルにする美肌効果が得られるのです。ただし、健康な肌はp H4・5?6・5の弱酸性のため、いつまでもアルカリ分を肌につけておくのは逆効果になります。ですから、ピーリング石鹸でマッサージをしたあとは、丁寧に洗い流すことが基本です。塩とミルクの相乗効果で美肌作用が高まる単独でも効果の高い塩とスキムミルクですが、2つを組み合わせることで、新たに発揮される相乗効果もあります。塩の粒子は、毛穴の奥に入り込んだ汚れや古い角質を削り落とすスクラブ効果をもたらしますが、 一方でデリケートな肌や顔に用いた場合、刺激が強く感じる場合があります。

 

 

この刺激を和らげてくれるのがスキムミルクです。スキムミルクに含まれる糖質が、肌表面を薄くコーティングすることで、肌あたりがマイルドになるのです。特に敏感肌の人やデリケートな顔に用いる場合は、塩の分量をへらして、スキムミルクの割合をふやすとよいでしょう(詳しい作り方は4ページ参照)。また、ミルクのたんぱく質成分である必須アミノ酸の一種・カゼインは、塩と混ざり合うことによって糊化され、のり状になります。糊化することで、ピーリング石鹸がパック剤のように肌に密着しやすくなり、肌の汚れや毛穴の奥にある老廃物を吸着する効果が生まれるのです。その結果、くすみが取れたり、肌全体が明るいトーンに変わります。新陳代謝も高まり、肌のターンオーバーも整うというわけです。


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